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2014/06/27 第24回 "ショウジョウバエを用いたアルツハイマー病における睡眠欠如の影響の解析”(田渕理史)

2014/07/19 18:38 に Administrator JSSB が投稿   [ 2014/07/19 18:38 に更新しました ]
第24JSSBは、6月27日(金)です。今回は田渕先生に以下のテーマでお話をしていただく予定です。皆様のご参加をお待ちしております!

ショウジョウバエを用いたアルツハイマー病における睡眠欠如の影響の解析

 

アルツハイマー病は最も一般的な認知症の原因疾患であり,記銘力障害を伴う神経細胞の機能不全を誘発し,最終的には患者に死をもたらす。これまでの研究からアミロイド前駆体蛋白質の部分的切断から生成されるアミロイドβ蛋白質がアルツハイマー病の発生及び進行に重要な役割を担っているという仮説が提唱されているが,近年,「睡眠不足」がアルツハイマー病の進行を促進させるという報告があり,大きな注目を集めている。しかしながら,睡眠がどのようにアルツハイマー病に関与しているかについては,まだよく分かっていない。今回,我々は,睡眠欠如によるアミロイドβ蛋白質の増加は,睡眠欠如によってもたらされる神経細胞の「過剰興奮」が原因であることを,ショウジョウバエを用いて明らかにしたので報告する。まず,睡眠欠如とアミロイドβ蛋白質は,相乗効果的に神経細胞に作用し,過剰興奮を誘発する特性があることをショウジョウバエの網羅的な行動実験と電気生理実験によって見出した。次に,アミロイドβ蛋白質の蓄積と睡眠欠如は,それぞれが異なるタイプの電位依存性カリウムチャネルのコンダクタンス低下を引き起こすことで,神経細胞の過剰興奮性を誘発していることを見出した。最後に,アルツハイマー病モデルのショウジョウバエに神経細胞の興奮抑制効果がある抗てんかん薬であるレベチラセタムを投与することによって,神経細胞の過剰興奮の抑制及びアミロイドβ蛋白質の蓄積量の減少が起こることを見出し,さらにはアルツハイマー病ショウジョウバエの寿命を引き延ばすことが出来たことを報告する。これらの結果から,睡眠の欠如は神経の過剰興奮を介してアミロイドβ蛋白質の蓄積を促進させることが明らかとなり,アルツハイマー病の進行遅延のために神経の過剰興奮を防ぐことが有効である可能性が示唆された。


Rangos490

17:00-17:30 開場/ティータイム

17:30- 講演

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島津様

会場へのアクセス

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。

2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。

3. 行き先は490 Rangosと書いてください。

4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。

5. 右(北方向)へ向かい、Rangos Research Buildingにつながる橋を渡る。

6. 490の部屋は橋を渡ってすぐ左にあります。

7. 590の部屋は490の真上にありますので、490の横にある階段をご利用ください。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

 

当日の連絡先

443-287-7668 (井上office)

443-801-6419(宮本cell)

 HP: http://www.jssbaltimore.com/home


宮本

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