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2019/07/17 第68回 "『ダメ。ゼッタイ。』では、ダメ。ゼッタイ。~刑事司法で支援を行うアメリカと刑事罰を諦めたポルトガル~" (丸山泰弘)

2019/05/20 4:30 に Administrator JSSB が投稿   [ 2019/07/12 6:02 に更新しました ]

今回は、UC Berkeleyの丸山泰弘先生に、薬物依存の社会的な側面からのお話しを伺えることになりました。
丸山泰弘先生は刑法が御専門で、薬物政策や福祉政策に関する刑事司法においてご活躍されています。
薬物依存については、脳・神経系を中心に研究されている方も多いと思いますが、こうした科学研究の成果を、
現実の社会問題としての薬物依存と関連付けて考える非常にいい機会になるのではないでしょうか。
普段滅多に聞くことの出来ないアメリカの刑務所に関するお話も聞けると思いますので、皆様ふるってご参加ください。
また、今回、セミナーをいつもの時間とは違う「ランチタイム(12時半からレセプション、13時講演開始)」に開催しますので、ご注意ください。
島津製作所様からの協賛でお昼ご飯も出ます!

「『ダメ。ゼッタイ。』では、ダメ。ゼッタイ。~刑事司法で支援を行うアメリカと刑事罰を諦めたポルトガル~」

丸山泰弘(立正大学、UC Berkeley, CSLS)

【報告要旨】
 日本では依然として、薬物自己使用と所持にかかる罪について本人の「意思」の問題であるとする見方が主流となっている。そのため、捜査機関だけでなく厚生労働省においても「ダメ。ゼッタイ。」運動が展開され、徹底した取締まりによって薬物の根絶を目指す厳罰化政策が採られている。しかし、国際的な動向をみれば、アメリカを中心として行われてきた厳罰化政策である「War on Drugs」の問題が世界中で指摘され、その反省と対応により近年では大きく変化をしている。すでに国連やWHOも自己使用を中心とした薬物依存の対応策を刑事司法で取扱うことに警鐘を鳴らし、脱犯罪化政策を支持している。そういった国際情勢の中で、アメリカは、刑事司法での介入を維持しつつも回復プログラムを提供するドラッグ・コートを中心とした介入を行っている。さらに、ヨーロッパでは、理想として薬物の根絶を目指しても地域に存在し続ける薬物に対し、刑事罰では限界があることを認め、如何にその害悪を減らせるかにシフトチェンジし、非刑罰化・非犯罪化を行いながら教育によって問題使用を減らすことに成功している。そこで、本報告では、日本が採り続けている薬物政策の限界を概観しつつ、いま世界中で行われている薬物政策がどのように進められ、どのような課題を抱えているかについて一緒に考える機会をもちたい。

【プロフィール】
1980年生まれ。龍谷大学大学院博士後期課程修了(博士〔法学〕)。
龍谷大学法学部非常勤講師、愛知大学法学部非常勤講師、龍谷大学矯正・保護総合センター博士研究員などを経て、2011年に立正大学法学部に着任。University of London, Birkbeck, 刑事政策研究所(Institute for Criminal Policy Research)客員研究員(2017年)。University of California, Berkeley, School of Law, (Center for the Study of Law & Society)客員研究員(2018-2020)。
主な研究業績は、単著として丸山泰弘『刑事司法における薬物依存回復プログラムの意義:「回復」をめぐる権利と義務』(日本評論社、2015年)〔守屋研究奨励賞受賞:2016年度〕、編著として丸山泰弘編『刑事司法と福祉を つなぐ』(成文堂、2015年)など。

開始時間; 2019年7月17日(水) 13時
会場;Rangos 490
スポンサー;島津製作所 様

中村秀樹

会場へのアクセス:

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangosと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 右(北方向)へ向かい、Rangos Research Buildingにつながる橋を渡る。
6. 490の部屋は橋を渡ってすぐ左にあります。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先
443-287-7668 (井上 office)
410-419-6500(中村 cell)
443-761-1342(田渕 cell)

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