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2017/05/25 第52回 "中性子散乱を使った脂質膜の構造と運動の観測" (長尾 道弘)

2017/04/26 9:56 に Administrator JSSB が投稿

第52回JSSBセミナーのご案内です。

長尾道弘 先生
Associate Scientist, Indiana University and Guest Researcher, National Institute of Standards and Technology

中性子散乱を使った脂質膜の構造と運動の観測

中性子散乱は様々な物質の内部構造や運動を非破壊で観測するプローブである。実験に必要な中性子の発生には巨大装置(原子炉もしくは加速器)を必要とするため、一般には専用の施設が建設され、多くの場合は共同利用を通じて研究者が利用できる。米国内では現在、オークリッジ国立研究所(ORNL)と標準技術研究所(NIST)に設置された(比較的高強度の)中性子線源がユーザー利用可能である。講演者はNISTの中性子スピンエコー装置の担当者として装置の管理運営を行うとともに、ユーザー支援や自身の研究を行っている。この手法では、nmスケールのns程度の運動を観測することが可能であり、ちょうど、large unilamellar lipid vesicle(直径100nm程度)の構造と運動の関連性を調べるのに適している。我々のグループでは近年精力的に脂質膜の運動を調べており、この手法によって膜の曲げ弾性率や面積圧縮率、さらには膜の粘性率を決定できることを提案している。これらの機械的性質は、脂質膜の曲げや変形のエネルギーなどと関連し、構造決定に重要な役割を演じる。講演では、中性子散乱法の全体像を簡単に俯瞰した後、中性子スピンエコー法の脂質膜運動観測への応用についてご紹介する。飽和リン脂質の鎖長変化による運動性の変化や異なる鎖長のリン脂質混合による影響、さらに、時間があればペプチドやコレステロールを混合することによる変化などについてもお話ししたい。

開始時間; 5月25日 17:30-

会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;島津製作所 様



会場へのアクセス:

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。

2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。

3. 行き先は303 WBSBと書いてください。

4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。

5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。



当日の連絡先

410-419-6500(中村cell)
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