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2016/04/07 第43回 "触知覚に関わる皮質回路のダイナミクス" (南澤玄樹)

2016/03/30 12:36 に Administrator JSSB が投稿
第43回JSSBセミナーのご案内です。今回は、来週の木曜、4月7日にホプキンスの南澤玄樹先生にお願いできることになりました。生物の五感の中でも、きわめて重要なわりに意外と研究成果を耳にすることの少ない(というのは個人的な印象ですが)、触覚の脳神経科学的メカニズムについて話していただきます。触覚情報の処理と意思決定に関わる神経回路について、最新の知見をもとにディスカッションするまたとないチャンスですので、皆様ぜひご参加ください!

南澤玄樹 先生  
ジョンズホプキンス大学 ポスドク
O’Connor Lab (PI: Daniel O'Connor, Department of Neuroscience)

「触知覚に関わる皮質回路のダイナミクス」

接触によって外界の対象を知覚する過程(触知覚)において、「接触対象がある/ない」などの基本的な情報は、おもに大脳皮質の 一次体性感覚皮質(S1 皮質)によって表象される。一方で「何を触ったか(what)」や「対象がどこにあるか(where)」などの高次な情報は、おもに二次体性感覚皮質(S2 皮質)によって処理される。S1皮質とS2皮質の間には密な相互結合が存在し、S2皮質の神経活動レベルがS1皮質に強く依存することから、これらの脳領域は触覚情報の処理過程において上流-下流の関係にあると考えられている。しかしS1皮質とS2皮質が具体的にどのような情報をやりとりしているのかはほとんど分かっていない。またS1ニューロンの刺激応答特性については詳細な研究がなされてきた一方で、S2ニューロンが表象している情報についての生理学的な知見は少ない。
私はまずS2皮質からS1皮質への投射(フィードバック投射)がもつ解剖学的な特性に着目した。そしてS1皮質へのフィードバック投射をもつニューロン(フィードバック・ニューロン)は、S2皮質内の第4層に多く存在することを明らかとした。次に電気生理学的な手法により、受動的に触刺激を与えられた際のS2ニューロンの基本的な応答特性を調べた。さらに触刺激の検出タスクをマウスに実施させ、能動的な触知覚にともなうS2ニューロンの神経活動を記録した。一部のS2ニューロンは、感覚入力だけでなく、感覚刺激をもとにした意志決定ないし運動出力に関連した活動パターンを示した。こうした神経活動は、S2皮質ニューロンのうち、フィードバック・ニューロンに顕著に見られた。

開始時間; 5時半
会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)
スポンサー;dojindo様

会場へのアクセス:

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は303 WBSBと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home
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