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2015/03/20 第31回 "認知症発症におけるγセクレターゼ及びその基質の生理学的・病態生理学的機能の解析"(渡部博貴)

2015/05/28 8:28 に Administrator JSSB が投稿   [ 2015/12/02 8:51 に更新しました ]
皆様、

 3月20日金曜日の第31回JSSBセミナーのお知らせです。今回はハーバード大学より渡部先生をお迎えして、認知症とγセクレターゼについてお話を伺います。皆様のご参加をおまちしています!

3月20日(金)
17:00 開場
17:30 講演開始

"認知症発症におけるγセクレターゼ及びその基質の生理学的・病態生理学的機能の解析"
 
渡部博貴(わたなべひろたか)
ハーバード大学、ブリガム・ウィメンズ病院、神経学部門
 
要旨
家族性アルツハイマー病(AD)の原因遺伝子であるPresenilin-1 (PSEN1)及びPresenilin-2 (PSEN2)遺伝子がコードするプレセニリン蛋白質(PS1及びPS2)は膜内アスパラギン酸プロテアーゼ複合体(γセクレターゼ)の触媒サブユニットとして、AD患者脳内にみられる老人斑の主成分βアミロイドペプチド(Aβ)産生に深く関わっている。我々は、成体脳におけるγセクレターゼ及びその基質の生理学的・病態生理学的機能を調べる目的で、Cre/loxP系を使用し、成体神経細胞特異的Presenilin及びNotchコンディショナルノックアウトマウス(Presenilin cKO及びNotch cKOマウス)を作製した。これらの変異マウスの解析から、γセクレターゼ活性が記憶形成、シナプス機能、及び神経細胞生存に重要であるという知見を示した。次に、認知症家系で同定されたPSEN1 c.548G>T変異(p.183G>V)がどのようにγセクレターゼ機能に影響を及ぼすのか、この変異を組み入れたノックイン(KI)マウスを作製した。このKIマウス脳では PS1の転写産物・蛋白質、及びγセクレターゼ酵素活性の著しい低下がみられ、さらにモリス水迷路試験において軽度の記憶低下が認められた。このPsen1 c.548G>T KIマウス、さらに他の変異を持つKIマウスの結果も併せ、家族性認知症で同定されたPSEN1変異は、γセクレターゼ活性の機能消失型変異として働き、これらの変異そのものによって認知機能を低下させうる事がin vivoで証明された。現在、孤発性AD脳内においても、γセクレターゼ活性の変化がみられるかどうか、患者検体サンプルを用いて検討中である。
 
参考文献
Xia D et al. (2015) Neuron. 85 (5): 967-81.
Watanabe H et al. (2014) J Neurosci. 34 (48): 15912-22.
Zheng J et al. (2012) J Biol Chem. 287 (24): 20356-68.
Watanabe H et al. (2012) J Neurosci. 32 (15): 5085-96.
Wines-Samuelson M et al. (2010) PLoS One. 5 (4): e10195.
Zhang C et al. (2009) Nature. 460 (7255): 632-6.
Saura CA et al. (2004) Neuron. 42 (1): 23-36.

会場:Woods Basic Science Building 303 (Abel Library)
スポンサー:dojindo様

会場へのアクセス

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は303 WBSBと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先
443-287-7668 (井上office)
410-419-6500(中村cell)

​中村
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