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2014/11/17 第28回 "神経行動学への生体機械融合ロボットを用いたアプローチ" (峯岸諒)

2014/11/07 8:03 に Administrator JSSB が投稿   [ 2014/11/12 14:00 に更新しました ]
 11月のJSSBセミナーのお知らせです。28回JSSBセミナーは11月17日月曜日17:30より開催致します!今回の会場は、前々回と同じWoods Basic Science Building 303 (Abel Library)となりますので、ご注意ください。講師には東京工業大学より峯岸諒先生をお招きして、学会参加の合間をぬって講演をお願いしました。峯岸先生は、生物学とロボティクスの融合という革新的な切り口で神経行動学分野に挑んでおられますので、刺激的なセミナーになること間違いなし!皆様ぜひ奮ってご参加ください。

 
峯岸 諒
東京工業大学理工学研究科 機械制御システム専攻 倉林研究室
日本学術振興会特別研究員PD

 
『神経行動学への生体機械融合ロボットを用いたアプローチ』
 
[要旨]
 生物は時々刻々と変化する環境中で適切な行動をとり,目的行動を達成する.この適応能力をロボットのような人工物で再現するためには,生物行動の機能的側面や,その背景にある神経機構を調べる必要がある.しかしながら,それらの完全理解は簡単ではない.
 一方で,既に得られている生物学的知見を用いてロボットの設計・構築を行うアプローチもとられてきた.これは,生物学的知見の検証という点では有効であるが,生物の持つ未知の機能を調べるための手法としては十分ではない.
 講演者たちは,上述した二つのアプローチに加えて,「生体機械融合システム」と呼ぶ手法を提案し,これを用いた研究を行ってきた.生体機械融合システムとは,生物を組み込んだロボットであり,生物と環境との相互作用にロボットを利用して介入しながら,生物の持つ未知の機能を調べる手法である.
講演者は,昆虫の匂い源探索行動を対象に,その背景にある情報処理機構を神経回路レベルで理解するために,昆虫の脳神経系からの指令信号によりコントロールされる移動ロボット,すなわち「脳‐機械融合システム」を構築した.空気中の匂いは離散的に分布するため,匂い源探索行動の再構築は工学的難問の一つである.一方で,対象生物として選んだ雄カイコガは,同種雌の放出する性フェロモンを触角で受容し,定型的な歩行パターンを繰り返すことで,安定した匂い源定位行動を実現する.カイコガの脳内の神経回路については,触角から入力された匂い情報をコーディングする神経回路や,歩行パターンの生成に関する神経回路が調べられているが,これらの神経回路がいかに適応的な行動と結びつくのかについては,未知の部分が多い.
講演者は,移動ロボット上で,カイコガの歩行におけるステアリングに対応する神経活動を選択的に計測し,ロボットの移動速度に変換することで,匂い源探索行動を再構築した.また,ロボットに外乱入力を加えた時の,適応的な神経活動を記録することに成功し,脳内情報処理機構に迫るための実験系を構築した.本セミナーでは関連する先行研究の紹介,脳‐機械融合システムの構築,それを用いた研究について紹介する.

会場:Woods Basic Science Building 303 (Abel Library)
スポンサー:dojindo様

会場へのアクセス

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は303 WBSBと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先
443-287-7668 (井上office)
410-419-6500(中村cell)

​中村
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