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2012/07/30 第4回 ”潤いは 暑くなるほど 逃がさない-皮膚バリア機能の温度依存的制御-”(曽我部隆彰・木田尚子)

2012/09/11 6:51 に Administrator JSSB が投稿   [ 2013/01/07 10:52 に Yunke Song さんが更新しました ]
四回 
2012/07/30

Dr. 曽我部隆彰
Dept of Biological Chemistry, JHU SOM
Dr. 木田尚子
ポーラ化成工業株式会社 開発研究部

昔から、経験的に皮膚のコンディションは気温や環境の変化に影響を受けることが知られていますが、科学的な根拠は不明でした。今回、私たちは皮膚角化細胞(ケラチノサイト)に発現する温度感受性TRPV4チャネルが皮膚温で活性化し、細胞間接着の形成促進を介して水分蒸散を減少させる、つまり皮膚の保湿機能を担うことを明らかにしました。TRPV4欠損マウスのケラチノサイトでは細胞間接着構造に異常が見られ、小分子の透過性が亢進していました。ヒトケラチノサイトを用いた実験では、低温下で悪化したバリア機能がTRPV4を化学的に活性化することで改善しました。さらにヒト正常皮膚組織において、角質損傷後のバリア修復は低温環境で著しく遅れましたが、TRPV4を活性化させることで正常に回復しました。これらの発見を受けてTRPV4を活性化する天然成分をスクリーニングし、ある植物由来エキスを同定しました。このエキスによってTRPV4発現細胞のカルシウム濃度が上昇し、ケラチノサイトのバリア形成が促進されました。したがって、TRPV4の化学的活性化は皮膚を温めたときと同じようなバリア機能改善効果があることが示されました。

本セミナーでは、TRPV4を介した皮膚バリア機能制御のメカニズムを解説するとともに、この原理を元に開発した機能的スキンケア商品をご紹介いたします。日本から取り寄せた無料サンプルもご用意いたしますので、ふるってご参加ください。

(写真は、クリックすると拡大します)
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