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2017/12/12 第58回 "2つの異なる新奇性によるドーパミン依存的記憶の亢進" (竹内倫徳)

2017/11/16 12:56 に Administrator JSSB が投稿   [ 2017/11/16 13:04 に更新しました ]

第58回JSSBセミナーを12/12(火)に開催いたします。
今回はエジンバラ大学Richard Morrisラボに所属されており2018年2月よりデンマークAarhus大学・DANDRITE研究所で独立ラボを持たれる竹内倫徳先生に御講演いただきます。
皆様ぜひご参加ください。


2つの異なる新奇性によるドーパミン依存的記憶の亢進

竹内倫徳
博士後研究員
エジンバラ大学認知神経システムセンター

海馬に形成された、ささいな日常の記憶の多くは1日で忘れられますが、直前や直後に新奇な体験をともなうと忘れにくくなることが知られています。最近の私達の研究により、新奇な環境体験により活性化する青斑核から海馬へのドーパミンの供給が、通常忘れ去られる日常の記憶を長期記憶へと変換させるゲートとして働いている可能性をあきらかにしました(Takeuchi et al., Nature, 2016)。また、腹側被蓋野から海馬へのドーパミンの供給は、報酬に関連した新奇性により活性化し、記憶の保持を修飾している可能性が示唆されました(Yamasaki and Takeuchi, Neural Plasticity, 2017)。


開始時間; 5時半

​会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;現在調整中
 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 
 
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 3階で降りて、すぐ左手の部屋が Abel Libraryです。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home
 
中村​


 

2017/11/13 第57回 "臨床医が帰国後に研究を続けるためにとった術/リン酸化プロテオミクスを駆使した神経再生マーカーの探索" (棗田学/岡田正康)

2017/10/28 11:40 に Administrator JSSB が投稿

第57回JSSBセミナーを11/13(月)に開催いたします。
今回は新潟大学に所属されています棗田学/岡田正康 両先生に御講演いただきます。
皆様ぜひご参加ください。

題名:「臨床医が帰国後に研究を続けるためにとった術」
棗田学
新潟大学 脳研究所 脳神経外科 助教

要旨
2016年2月、Johns Hopkins大学への留学を終え、帰国する際に“臨床医が留学中に生き残るためにとった術”という題名で発表させて頂きました。この度、1年半ぶりにボルチモアを訪れる機会があり、第2弾として、帰国後に研究費、研究材料、マンパワー を確保するためにどのような戦略をとったかをお話しします。これから帰国を控えている臨床医、また基礎研究者にも、少しでも参考となれば幸いです。皆様にまたお会いできますことを楽しみにしています。



題名:“リン酸化プロテオミクスを駆使した神経再生マーカーの探索” 
岡田正康
新潟大学医歯学総合病院 脳神経外科 特任助教

要旨
末梢神経は再生するとされるが,実臨床で末梢神経障害後に回復する症例は多くなく,末梢神経損傷後の神経再生治療の確立は重要な課題である。新規治療法の開発には動物実験が基本となり,神経軸索の再生は筋電図や行動評価,感覚評価など間接的に評価されてきた。この理由は軸索再生を組織学的に直接評価する方法が十分でないことに起因する。神経再生マーカー分子に求められる特性として(1)非損傷時の神経細胞では発現が非常に低いこと,(2)伸長・再生時にのみ発現上昇すること,(3)抗体染色で定量性を持つこと,が想定されるが,実はこうした特性をもつ抗体は少ない。今回のセミナーでは,我々が行ったげっ歯類のin vivoのサンプルからリン酸化プロテオミクス解析による研究で発見した神経再生マーカーについて紹介したいと思います。


開始時間; 5時半(棗田先生セミナー)、6時(岡田先生セミナー)

​会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;島津様
 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 
 
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 3階で降りて、すぐ左手の部屋が Abel Libraryです。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home
 
中村​

2017/09/27 第56回 "Stimuli responsive self-folding soft robots" (小林 邦彦)

2017/09/26 2:13 に Administrator JSSB が投稿   [ 2017/09/26 2:13 に更新しました ]

第56回JSSBセミナーを9/27(水)に開催いたします。
今回はジョンズホプキンス大学のDavid H. Gracias Labに所属されています
小林邦彦先生をお招きして、工学分野の最先端のお話を伺えることになりました。
近年の工学分野で大きな注目を浴びているソフトロボティクス​の開発、さらにその生物・医学応用
の可能性に触れられるよい機会になると思いますので、皆様ぜひご参加ください。


“Stimuli responsive self-folding soft robots”

小林 邦彦
 
​Visiting Scholar 
Johns Hopkins University
Dept. of Chemical and Biomolecular engineering, Gracias lab.

JSR株式会社
 

​[概要]
近年,新しいロボットとして,ソフトロボットが注目を浴びている。ソフトロボットは,従来の金属でできたロボットと異なり,ポリマー等の柔らかい素材で構成されたボディを有し,素材自体が変形して動作するため動きが滑らかであり,動作に複雑な制御プログラムが不要であることから,従来のロボットでは不可能であった分野での応用が検討されている。しかしながら,ソフトロボットの動作には電気等の動力と,それを連続的に供給するためのバッテリー等といった動力源が必要となる。このためソフトロボットの大型化やコードなどによる動作や動作場所の限定につながり,特に体内の様な入り組んだ狭いスペースで自由に動作するロボット開発時の課題となっている。私の留学先であるGracias labは刺激応答性ポリマーを用いたself-foldingを利用して,動力源が不要,かつコード等により動作,動作場所が限定されない小型のソフトロボットの開発,並びにそのメディカルデバイスとしての応用を検討している。刺激応答性ポリマーを用いたself-foldingとは,刺激応答性ポリマーからなるActive layerと刺激に非応答性のPassive layerからなる2層構造が,pH, 温度等の外部刺激に応答してActive layerの体積変化が起こる際に,2層間に生じる歪みを利用して折れ曲がる現象である。したがって,刺激応答性ポリマーを用いたself-foldingをソフトロボットの駆動部に利用することで,ソフトロボットは外部刺激に応答して動作し,動力,並びに動力源が不要となる。よって,小型かつ動作や動作場所の制限の無いソフトロボットを設計することができる。私はポリマーの設計を通してこのソフトロボットの高機能化について検討している。本発表では,私がJHUで担当した1)Multi-temperature responsive self-folding soft biomimetic structures と2)Fully degradable soft gripping devices について紹介する。
 
開始時間; 5時半

​会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;島津様
 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 
 
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 3階で降りて、すぐ左手の部屋が Abel Libraryです。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home
 
中村​

2017/09/19 第55回 "複雑先天性心疾患の神経発育に及ぼす影響 - 治療戦略の最適化に向けて" (石橋 信之)

2017/08/30 11:40 に Administrator JSSB が投稿

第55回JSSBセミナーのご案内です。
今回は、9月19日(火曜日)にChildren’s National Health Systemの石橋信之先生にお願いできることになりました。
皆様ぜひご参加ください!

複雑先天性心疾患の神経発育に及ぼす影響 - 治療戦略の最適化に向けて

【要旨】
先天性心疾患は最も頻度の高い先天奇形のひとつであり、発生率は全出生の約0.8%とされております。手術前、術中、術後管理の革新的な向上に伴い、この20年間で特に左心低形成症候群をはじめとする複雑先天性心疾患の手術成績は、90%以上の新生児期病院死亡率から10%以下へと飛躍的に改善いたしました。しかしながら手術後のフォローアップスタディーにおいては、この最重症疾患群の子供たちの大多数に重要な脳神経発育障害が認められており、小児心臓病および小児心臓外科領域における重要な研究課題となっております。また近年の臨床研究において、その病因が多因子がからんだ複雑なものであることが明らかとなっております。私どもの研究室では発育神経科学部門との共同研究により、動物モデルを用いての細胞レベルでの病因の理解、ひいては複雑先天性心疾患児の脳神経障害改善を目標に研究を進めております。今回は、近年の臨床研究を総括しながらこのユニークな研究分野を紹介させていただくとともに、最近の我々の研究結果をご報告させていただこうと思います。


【セミナー講師略歴】

氏名:石橋 信之(いしばし のぶゆき)
生年月日:1973年(昭和48年)7月11日
現所属: Director of Cardiac Surgery Research Laboratory
Investigator of Center for Neuroscience Research
Foglia-Hills Professor of Pediatric Cardiac Research
Children’s National Health System

学歴・職歴:

平成10年(1998) 群馬大学医学部卒業。
医師国家試験合格後、東京女子医科大学・心臓血管外科レジデント。

平成14年(2002) 日本外科認定医所得。

平成13年(2004) 東京女子医科大学・小児心臓血管外科フェロー。

平成17年(2005) 日本心臓血管外科専門医所得。

平成18年(2006) Children’s National Health System、ポスドクフェローとして留学。

平成21年(2009) Children’s National Health System
Director, Cardiac Surgery Research Laboratory

平成22年(2010) Children’s National Health System
Principal Investigator, Center for Neuroscience Research
The George Washington University, School of Medicine and Health Science
Assistant Professor

平成26年(2014) Children’s National Health System
Foglia-Hills Professor of Pediatric Cardiac Research
The George Washington University, School of Medicine and Health Science
Associate Professor




開始時間;9月19日(火曜日) 5時半
​ 
​会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;dojindo様
 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 
 
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 3階で降りて、すぐ左手の部屋が Abel Libraryです。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home

2017/08/29 第54回 "生体における水分子の役割" (安井 正人)

2017/08/17 7:49 に Administrator JSSB が投稿   [ 2017/08/24 4:57 に更新しました ]

8月29日火曜日に第54回JSSB夏のセミナーと懇親会を開催することになりました。

今回は、慶應義塾大学医学部の安井正人教授をお招きして、アクアポリンを中心に生体内の水分子の役割について伺えることになりました。略歴にもありますように、安井先生はアクアポリンでノーベル賞を受賞したPeter Agreの研究室に在籍され、その後ホプキンスで独立された、ジョンズホプキンス大学のOBでもあります。

また、年に一度の懇親会も併せて開催致します。普段話す機会の少ない日本人研究者同士の数少ない交流のチャンスですので、皆さまお誘い合わせの上お越し下さい!!

日時は8月29日火曜日です。
普段よりも早めの17:00からセミナーを開始いたしますので、時間には気をつけて下さい!!
また、セミナー開始10分前から新規スポンサーの東海ヒット様の御紹介をさせていただきますので、ぜひ10分前にお越しください!
会場も普段のAbel Libraryから橋を渡った先、左手のRangos490です。こちらもご注意ください。

 「生体における水分子の役割」
 
安井 正人 先生
慶應義塾大学医学部 
薬理学教室 教授

要旨
 
体内水分バランスは、生体の恒常性維持機能の最も重要な調節機構である。水分バランスの不均衡は、様々な病態に伴って認められ、その補正が治療上有効となることが多い。水チャネル、アクアポリンの発見は、体内水分バランスや分泌・吸収に対する我々の理解を分子レベルまで深めることとなった。腎臓における尿の濃縮・希釈はもちろんのこと、涙液・唾液の分泌にも重要な働きをしている。現在まで、哺乳類では13種類のアクアポリン(AQP0—AQP12)が確認されている。アクアポリンファミリーは、そのアミノ酸配列の相同性と機能から大きく2つのグループに分けられる。 水分子のみを通過させるグループ(アクアポリン)とグリセリンなどの小物質を通過させるグループ(グリセロポリン)である。 アクアポリンはほぼ全身にわたって分布している。それぞれのアクアポリンはユニークな組織分布を示しており、それぞれに特有の生理的意義が示唆されている。 例えば、AQP0とレンズ透過性、AQP2と尿の濃縮、AQP5と唾液の分泌などである。また、グリセリン系の代表として、AQP3と皮膚の保湿、AQP7やAQP9と脂質代謝などがあげられる。アクアポリンから話を始め、最新のライブイメージングシステムを紹介しながら、生体における水の重要性を改めて考えてみたい。
 
略歴:
氏名:安井 正人(やすい まさと)
生年月日:1964年(昭和39年)6月28日、東京生まれ
現所属:慶應義塾大学 医学部薬理学教室 教授
 
【学歴・職歴】
·   平成元年(1989)慶應義塾大学医学部卒業。医師国家試験合格後、聖路加国際病院・小児科レジデント。
·   平成3年(1991)同小児科チーフレジデント。
·   平成4年(1992)東京大学医科学研究所御子柴研究室客員研究員、東京女子医科大学・母子総合医療センター 新生児室 助手。
·   平成5年(1993)スウェーデン王国カロリンスカ研究所大学院へ留学。Doctor of Philosophy取得(平成9年4月)。
·   平成9年(1997)米国ジョンズホプキンス大学・医学部ポスドクフェローとして留学。
·   平成13年(2001)同小児科 生物化学科助教授。
·   平成18年(2006)より現職。

【主な所属学会および役職】

日本薬理学会(学術評議員、代議員、賞等選考委員会委員)、日本神経科学学会(正会員)、日本臨床薬理学会(臨床薬理学特別指導医)、発達腎研究会(実行委員)、日本小児液体研究会(幹事)他。

16:5017:00 新規スポンサー(東海ヒット様)御紹介 
17:00−18:00 講演
18:15−19:15 懇親会

会場:Rangos 490
スポンサー: 島津様、東海ヒット様

 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は590 Rangosと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 右(北方向)へ向かい、Rangos Research Buildingにつながる橋を渡る。
6. 490の部屋は橋を渡ってすぐ左にあります。

 
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先

443-287-7668 (井上 office)
410-419-6500(中村 cell)
443-761-1342(田渕 cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home

2017/07/17 第53回 "Japan-US Relation seen from Washington" (古平 充)

2017/07/11 11:08 に Administrator JSSB が投稿

皆様、
だいぶ長いことお休みしていましたが、第53回JSSBセミナーの開催が決定いたしました。7月17日の月曜、17:30よりの開催となります。今回は普段のセミナーと趣向をガラリと変えて、外務省の古平充さんに日米関係についてのお話を伺います。この1年ばかりの間にも、日米共にさまざまな変化の時期を迎え、われわれ在米日本人研究者にとっても両国間の現在及び今後の関係は極めて重要なものになってきました。外交の現場に携わる専門家のお話を伺う機会は滅多にないと思いますので、この貴重な機会に是非ともご参加ください。

古平 充 先生
外務省・Political Counsellor
タイトル: Japan-US Relation seen from Washington


開始時間; 5時半
​ 
​会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;dojindo様
 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 
 
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 3階で降りて、すぐ左手の部屋が Abel Libraryです。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home

2017/05/25 第52回 "中性子散乱を使った脂質膜の構造と運動の観測" (長尾 道弘)

2017/04/26 9:56 に Administrator JSSB が投稿


第52回JSSBセミナーのご案内です。

長尾道弘 先生
Associate Scientist, Indiana University and Guest Researcher, National Institute of Standards and Technology

中性子散乱を使った脂質膜の構造と運動の観測

中性子散乱は様々な物質の内部構造や運動を非破壊で観測するプローブである。実験に必要な中性子の発生には巨大装置(原子炉もしくは加速器)を必要とするため、一般には専用の施設が建設され、多くの場合は共同利用を通じて研究者が利用できる。米国内では現在、オークリッジ国立研究所(ORNL)と標準技術研究所(NIST)に設置された(比較的高強度の)中性子線源がユーザー利用可能である。講演者はNISTの中性子スピンエコー装置の担当者として装置の管理運営を行うとともに、ユーザー支援や自身の研究を行っている。この手法では、nmスケールのns程度の運動を観測することが可能であり、ちょうど、large unilamellar lipid vesicle(直径100nm程度)の構造と運動の関連性を調べるのに適している。我々のグループでは近年精力的に脂質膜の運動を調べており、この手法によって膜の曲げ弾性率や面積圧縮率、さらには膜の粘性率を決定できることを提案している。これらの機械的性質は、脂質膜の曲げや変形のエネルギーなどと関連し、構造決定に重要な役割を演じる。講演では、中性子散乱法の全体像を簡単に俯瞰した後、中性子スピンエコー法の脂質膜運動観測への応用についてご紹介する。飽和リン脂質の鎖長変化による運動性の変化や異なる鎖長のリン脂質混合による影響、さらに、時間があればペプチドやコレステロールを混合することによる変化などについてもお話ししたい。

開始時間; 5月25日 17:30-

会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;島津製作所 様



会場へのアクセス:

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。

2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。

3. 行き先は303 WBSBと書いてください。

4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。

5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。



当日の連絡先

410-419-6500(中村cell)

2017/01/18 第51回 "細胞内1分子イメージングの自動化" (上田昌宏)

2017/01/17 4:34 に Administrator JSSB が投稿

皆様、
新年第一弾の第51回セミナーのリマインドです。今週1月18日水曜日、17:30よりの開催となります。
今回は、理化学研究所生命システム研究センターの上田昌宏先生をお迎えして、細胞内1分子イメージングの最先端についてのお話を伺います。
生細胞内での1分子イメージング分野において、世界をリードしてこられた上田研究室の最新の成果を伺うまたとない機会ですので、皆様お誘い合わせの上ぜひご参加ください。セミナー後には上田先生との夕食も予定しておりますので、こちらにも皆様のご参加をお待ちしております。

*今回は会場が Rangos 490となっております。普段使用している Abel Library のドアに背を向けてまっすぐの橋を渡った左手です。ご注意ください。
***************************************************************************
 
上田 昌宏​ 先生
理化学研究所 細胞シグナル動態研究グループ グループディレクター

タイトル: 細胞内1分子イメージングの自動化
要旨:
細胞内1分子イメージング解析法は、細胞内の分子動態の量子的振る舞いから分子集団の統計的な挙動まで、詳細かつ幅広い知見を得ることができる。そのため、細胞レベルでの複雑な現象を定量的に記述し、その結果を数理モデル化することも可能となってきた。しかしながら、生命科学分野において必ずしも主要な汎用性のある実験手法となり得ていない。その要因として、顕微鏡観察や計測、データ解析などの一連のプロセスの高速化や効率化が難しいことが挙げられる。現在でも画像取得には多くの人手と時間を要しており、加えて、統計解析のための専門的な知識や職人的実験技術が必要とされている。このために、膨大な分子種からなる細胞内分子反応ネットワークについて網羅的に知見を取得することが困難であった。最近我々は、1分子イメージングからデータ解析に至るまでのプロセス全てを完全に自動化し、多種多様な設定条件下で分子動態の大量計測を行うことができる顕微鏡システムの開発に成功した。今回の発表では、この自動化システムの概要とEGF受容体のシグナル伝達に応用した結果について紹介したい。


開始時間; 5時半
​ 
​会場;Rangos 490

スポンサー;dojindo様
 
会場へのアクセス:
 
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
 
 
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 右(北方向)へ向かい、Rangos Research Buildingにつながる橋を渡る。
6. 490 の部屋は橋を渡ってすぐ左にあります。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
 
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
 HP: http://www.jssbaltimore.com/home
 
中村

2016/11/08 第50回 "神経細胞内における逆行性シグナルを介した細胞内情報伝搬機構" (山下直也)

2016/10/13 13:30 に Administrator JSSB が投稿

第50回JSSBセミナーのご案内です。

山下直也

Department of Biology, Johns Hopkins University (Kuruvilla lab)

神経細胞内における逆行性シグナルを介した細胞内情報伝搬機構

神経細胞は、樹状突起・細胞体・軸索という高度に極性化した構造を有している。一般に神経細胞は、樹状突起を入力源として外部からの情報を受け取り、電気シグナルを介して軸索の先端までその情報を伝え、神経伝達物質を放出させる。従って、軸索は情報の出力源として作用するが、軸索は、他の細胞区画に対して非常に長いという特徴を持ち、特に神経発生過程においては、標的細胞まで伸長中の軸索が、「いまどの辺りを走行しているのか?」という位置情報を遠く離れた細胞体に伝え、その位置情報に応じて必要になる分子の供給を要求する必要がある。このように、一般に考えられているのとは「逆」の方向に情報が伝搬される場合もあり、これは「逆行性シグナル」と呼ばれている。発表者の山下は、軸索の走行をナビゲーションする分子の一つである、セマフォリンという分子が、逆行性シグナルを惹起する分子の一つであることを発見したことを契機にこの解析に着手し、現在は、逆行性シグナルの存在が初めて明らかにされた神経成長因子(NGF)の研究をしている。そこで本セミナーでは、逆行性シグナルがどの様に開始されるかの分子機構、ならびに、その破たんにより生じる疾患についての研究成果を報告する。さらに、細胞体に到達した逆行性シグナルに応じて、細胞体から軸索の先端に分子が供給される分子機構についても報告することで、神経細胞内において様々な分子を用いて行われている伝言ゲームの一端を紹介する予定である。

参考文献

1.         Yamashita N, Kuruvilla R.: Neurotrophin signaling endosomes: biogenesis, regulation, and functions. Curr Opin Neurobiol. Vol. 39:139-45, 2016

2.         Yamashita N, Yamane M, Suto F, Goshima Y: TrkA mediates retrograde semaphorin 3A signaling through plexin A4 to regulate dendritic branching. J Cell Sci. Vol 129: 1802-1814, 2016

*Corresponding author

3.         Patel A, Yamashita N, Ascaño M, Bodmer D, Boehm E, Bodkin-Clarke C, Ryu YK, Kuruvilla R.: RCAN1 links impaired neurotrophin trafficking to aberrant development of the sympathetic nervous system in Down syndrome. Nat Commun. doi: 10.1038/ncomms10119, 2015

4.         Yamashita N, Usui H, Nakamura F, Chen S, Sasaki Y, Hida T, Suto F, Taniguchi M, Takei K, Goshima Y.: Plexin-A4-dependent retrograde semaphorin 3A signalling regulates the dendritic localization of GluA2-containing AMPA receptors. Nat Commun. doi: 10.1038/ncomms4424, 2014


開始時間; 11月8日 17:30-

会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)

スポンサー;SNBL様


会場へのアクセス:

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。

2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。

3. 行き先は303 WBSBと書いてください。

4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。

5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。


当日の連絡先

410-419-6500(中村cell)


2016/10/03 第49回 "時間解像度に依存した反応ネットワークの階層的変化とその予測手法の開発" (永幡裕)

2016/09/24 6:07 に Administrator JSSB が投稿   [ 2016/09/24 6:10 に更新しました ]

第49回JSSBセミナーのご案内です。

永幡 裕
ジョンズホプキンス大学  ポスドク Department of Chemistry

時間解像度に依存した反応ネットワークの階層的変化とその予測手法の開発

◯永幡 裕1, 前田 理2, 寺本 央3, 武次 徹也2 小松崎 民樹4
1ジョン・ホプキンス大 化, 2北大 理, 3日立, 4北大 電子研

本講演では、観測の時間解像度に応じた分子ダイナミクスの見え方の階層を可視化し、第一原理計算と実測結果を橋渡しする解析法を提案する。

キーワード:構造異性化、エネルギー地形、遷移状態アンサンブル、時間解像度、安定な部分構造、時間階層構造

1935年EyringとEvans & Polanyiが独立に、統計力学に基づいた素反応の速度定数を見積もる理論:遷移状態理論を提案した。現在も汎く用いられているこの理論は、それ以前のvanHoff – Arrhenius式を包含し、分子のダイナミクスと熱力学、反応速度式を結びつける強力な非平衡系の理論である。この理論を用いて、分子のダイナミクスを速度式に置き換えると、分子構造と分子構造が網目状に繋がったネットワークが得られる。しかし、分子が複雑になればネットワークも複雑になる。例えば小さなモデルたんぱく質であるbeta3sで数十万程度の構造があることが知られている。他方で、観測する時間解像度によって素早く進行する反応は見えなくなり、反応過程は単純化されて見える場合がある。この素過程の単純化に関する数理的研究は、量子化学計算の計算量と計算精度上の問題から、これまであまり取り組まれてこなかった。前者は反応経路自動探索アルゴリズムによって、後者は高精度計算ソフトの登場により可能となった。

本講演では我々が提案している、与えられた構造異性化反応ネットワークに対して、観測の時間解像度に応じた見え方の階層を可視化し、反応ネットワークと実測結果を橋渡しする解析法について(数式をできるだけ使わないで)紹介するつもりである。
Yutaka Nagahata, Ph. D
# Laboratory
Department of Chemistry
Johns Hopkins University
Baltimore, MD 21218
Office: Mergenthaler/Jenkins Hall 121
GPS:    39.329426, -76.621109
Email:  ynagaha1@jhu.edu
URL:    https://sites.google.com/site/phdynagahata/home


開始時間; 10月3日 17:30-
会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)
スポンサー;島津様

会場へのアクセス:
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は303 WBSBと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)

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